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「美」に 焦る女

わたしは太った。だから、美を損ねた。

ウォーキングを 始めた。
夫の入院、夏の紫外線で すごいシミ などがあり、
結局 お休みになっているが、また始めようと思う。
いま 心のスタンバイ状態。

この辺で どうコースを選ぼうか、時間なども考えている。。。
嫌な人間もいるので、避けたコースがいい。
安全な。。。

朝の陽ざしと 夕日は シミになる。。。
いろいろ塗っているのに、日を浴びては シミそばかす いぼ だ。

めんどくさい。年になったもんだ。

でもまた 歩く。
いま、疲れている。
だから 心と体がOKに 自然に動ける時を待っている。


一方、焦る気持ちがある。

今までは、お化粧品を買って 満足していた。

疲労感いっぱいになると、何もできなくなり、
お化粧も しなくなっていた。

疲れるのだ。 お化粧をする、こと自体が。


でも 痩せて きれいになりたい。
だから、
だから、だ。
お化粧品を 買う。。。


以前は 高いブランド物を ちょこっと買っていた。
でもそれも 罪の意識がして、最近は、
お安い お化粧品を 通販で買っている。



ある日、夫が 回収作業を終え、私に伝えた。
「未使用のお化粧品が いっぱい出てきた。選んで好きなやつ持っていけ。」と。

選んで好きなものを たくさん手元に置いた。

ちなみに わたしのドレッサーは 大き目の引き出しで、
お化粧品がたくさん入っている。

ほかに 数段の ひきだしのある 小ダンスが二つ。
それらにも お化粧品がある。

あるとき、
ドレッサーの上にあふれる お化粧品を 見かねた夫が、
小引き出しを持ってきて、
猫の ステップ台になるように 三つおいて、
引き出しの中に わたしの化粧品を しまっておいてくれた。(;^_^A

すでに いっぱいあるのに、
また増えた。

ドレッサーの足元に、でかいかご二つに 入っている。

誰にも とられたくない。
誰にも あげない。
全部自分のもの。

これは きれいになったら わたしが 使うの。私のなの。

そういう気持ちが 湧いて出てくる。

美を、そこで守っている。(;^_^A

わかっている。
痩せる運動を するのだ。
まずそれから。

わかっているのに 
手放せない。

そうこうしているうちに、
お化粧ぐらい さっと 簡単にしてしまおう、
そういう余裕が出てきた時があった。
そうしたら お化粧した 私を見た夫が、

「朝鮮か 韓国の 女の人みたいだな。」という。(-"-;A ...アセアセ

濃い、ということらしい。

はっと気が付き、
「ナチュラルメイク」を ネットで検索。
みな ベースをうまく作り、
薄めのピンクで うまく自然に お化粧している。

ああ!わたしは!
赤やブルーが大好きで、色の濃いものばかり集めていた!
ピンクの口紅 あったかな???
もう20年前の お化粧の仕方しか知らない!
いまはもう 違うんだ!
と わかって焦る。。。

焦った わたしは、また お安い化粧品に めをむけて、
ナチュラルメイクになるお化粧を 探して購入。


そうしたら、再び夫から連絡があった。
「また 新品の 化粧品 よーけ でてきたぞー。みんな 新品だー!」
というではないか!

夫が持ってきてくれて、みてみたら、
高いものから安いものまで、とにかくみんな 未使用の きれいなきれいな お化粧品が ごっそり出てきた。

そうしてわたしは 困っている。

いまさっき、
整理し始めたが、

あまりの 化粧品の おおさに、自分で呆れ、

でも、手放す気はなく、全くなく、

ただ集めたものを ながめて満足しているのであった。

これは すぐに お化粧できるように ポーチに収めたもの。
今回 夫からもらったものだ。

「美」に 焦る女_b0113883_16162302.jpg
もしかしたら、
眺めているだけでも いいかもしれない。

ルージュだけで 何本あるだろうか。
BBクリームも、美容液も、いくつあるだろうか。
アイブロウなんて 何本あるんだろう?

わたしは 使いきれるのか?

眺めて、満足している。
自分、ちょっと 痛いぞ。



by jador07 | 2017-11-19 16:24 | Comments(0)

カタルシスを得るために


by jador07